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焚火の傍らで寝込んでしまったリクの頭上に、いつの間にか、朝日が昇っていた。

穿たれた洞窟の天井から差し込む陽光がリクの顔を射した。自然と、リクは目を覚ました。
リクはぼさぼさの髪の毛もまだ半分閉じた目蓋も意に介さず,自分の心音を静かに聞いていた。リクの心臓は、軽やかにリズムを刻んでいた。リクはゆっくりと胸に手を当て、口元を緩めた。

リク「闘いの朝に勇ましく音を刻む。さすが戦士の心臓だ!」

リクが自画自賛したとき,テントの中は朝の静寂が支配していた。

「どがぁんっ!」


そのとき突然静寂は突然破られた。頭上から髪の毛が震えるほどの振動が襲った。
その音の振動は,鼓膜を破らんばかりに震わせた。

リク「おい。どうした!!!」

リクは頭上から聞こえた振動にやり返すかのように腹の奥から大声を頭上に投げ返した。
そして,次の瞬間リクの体はテントの入り口にたれ下げた布きれを弾き飛ばしてテントの外に躍り出ていた。
上目蓋も入り口の布もさえぎらない世界でリクの瞳に最初に映し出されたのは,洞窟内の人たちが血の気の引いた顔で慌てて避難している様子だった。
洞窟内の人たちは、そこかしこで、ぶつかったり、ころんだりしながら洞窟の奥へと移動していた。

「おい、女子供を奥に避難させろっ!」
「敵襲だ!外を囲まれてるっ!!」

洞窟内を怒号が飛び交い、狭い洞窟内でこだました。
突然の騒動に洞窟内の羽虫たちも無軌道に飛び交い,羽に照射した朝日が虹色の光となって乱反射した。
リクの心臓は持ち主が聞いたことがないほどのスピードで脈打っていた。
もはや、洞窟内で規則正しく動いているものは何もなかった。


洞窟の奥に避難している者達の中にソラの姿もあった。
ソラはリクの方を一瞬見て、目が合うと、うなずいた。
そして、非難する集団の形成する隊列を崩さないように洞窟の奥へと消えていった。

「バシッ!」

突然リクの背中に衝撃が走った。

ヤゲン「おい!ぼさっとするな、司令官殿。敵は洞窟の外だぞ。」

リクの背中でさく裂した平手打ちは,今は、指先で,リクの向かうべき方向を指していた。
ヤゲンの手のひらは、洞窟の入り口を指していた。ヤゲンの腕には変わらず立派なライオンのタトゥーがあった。

リク「お、おう、、、」

しかし,ヤゲンもそして、当のリクも意外なことに,リクから帰ってきた返答は、注意をしなければ聞き逃してしまうほどか細かった。