タイトル: Test
雲は夜霧となって、島を包み込んだ。・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: Test
一行は島の西方にいて、フクロウの村に歩を進めていた。・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: Test
島を珍しく雲がすっぽり飲み込んでいた。・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: Test
島は到底背の届かない上空に浮かんでいた。・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: チャプター1エピソード11(チャプター1最終)
天の大きな星が頭上に来ていた。空に浮かぶ小さなこの島では,それは、正午を指していた。 ・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: チャプター1エピソード10
リクが上空を睨んだ。天を見上げたリクの頭とプラクシスの頭と、そして、天上の大きな星が直線を描いた・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: チャプター1エピソード9
焚火の傍らで寝込んでしまったリクの頭上に、いつの間にか、朝日が昇っていた。 穿たれた・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: チャプター1エピソード8
作戦会議の後、ソラとリクは残り火が燻る焚火の跡を横並びに見つめていた。洞内に忍び込む冷気から逃れ・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: チャプター1エピソード7
その日の夜、ギーン、ヤゲン、ディー、リク、ソラは,焚火を囲んで座っていた。5人は、それぞれにそれ・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: チャプター1エピソード6
タイトル: チャプター1エピソード5
タイトル: チャプター1エピソード4
タイトル: チャプター1エピソード3
タイトル: チャプター1エピソード2
少女の眼は洞窟の入り口をまっすぐ向いて、見開かれていた。口は対照的にきゅっと閉じられていた。・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: チャプター1エピソード1
大きな大きな洞窟が延々と広がっていた。天井は大きく穿たれ、空がつかめるかのような錯覚さえ抱かせた・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: ソラ
タイトル: 天空の島
タイトル: ステラ・シード
タイトル: 光る天上の星
NOTE OF FLOAT ISLAND の世界は、ひとつ・・・⇒この記事の続きを読む
タイトル: 浮島(フロートアイランド)に住む人たち
フロートアイランドに住む人々は、厳・・・⇒この記事の続きを読む
作戦会議の後、ソラとリクは残り火が燻る焚火の跡を横並びに見つめていた。洞内に忍び込む冷気から逃れるためソラとリクは古びた毛布に包まって、残り火にあたりながら話していた。
ソラが視線だけをリクの横顔に向けた。口調は穏やかだった。
リクは焚火の残り火を瞳に灯したまま、答えた。
ソラは少し心配そうな表情をしていた。
リクが目を白黒させてソラの方を向いた。
ソラの目は物憂げだったが、まっすぐリクの目を見つめていた。
リクがソラの表情をかき消そうとするかのように、質問を投げかけた。
今度はソラが残り火に視線を移して、答えた。
ソラはか細い糸を登る巨大なクモのような、不安定なものをみている表情をしていた。しかし、固く結ばれた口元には確かな意志が見て取れた。
リクの口調はどこか、遠慮がちだった。
焚火の始末に来たヤゲンが偶然耳に入ったソラの言葉に反応して、突然割って入ってきた。ソラとリクは、突然のことに心臓を後ろからつかまれたかと思うほど驚いたが、ヤゲンは構わず続けた。
ヤゲンは相手が島の子供たちだと思うと、なにも身構えず思ったことを話した。
ソラは答えた。
ソラは、正直なところを答えるのが精一杯だった。
リクは自分でも真意をつかみかねながら、ソラをかばった。
そのやり取りを洞窟の穿たれた天井から身を屈めて静かに聞いている者がいた。プラクシス(ライオンさん)だった。
プラクシスは、例によって全く表情を持っていなかった。しかし,プラクシスは静かにソラ達の会話を聞き,何かを考えているかのように静かにじっと暗闇を見つめていた。ソラが自分たちを記憶の依り代にしたと聞いたとき、暗闇に溶け込んだプラクシスの両の眼の奥にばちっと青い電気のようなものが走ったように思えた。しかしプラクシスは何事も発せず静かにソラたちの会話を聞き続けるようだった。
そういうと、ヤゲンは荒々しく焚火の後始末を始めた。ヤゲンは、島の子供たちに遠慮せずものを言ったが、配慮は欠かさなかった。そんなヤゲンが発言に配慮をしめさなかったのは、もはや、配慮することが意味をなさないほど状況が深刻化しているせいだった。
出発前夜の洞窟を照らす星々は静かに地平線に引き寄せられていった。