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作戦会議の後、ソラとリクは残り火が燻る焚火の跡を横並びに見つめていた。洞内に忍び込む冷気から逃れるためソラとリクは古びた毛布に包まって、残り火にあたりながら話していた。

ソラ「ねぇ、リクは、ライオンさん達の司令官、できそう?」

ソラが視線だけをリクの横顔に向けた。口調は穏やかだった。

リク「ん?あいつらか。司令官なんて知らない。おれは戦士だからな。自分で闘うんだよ。侵略者どもを全員フォーチュンアイレットから叩き落としてやる!」

リクは焚火の残り火を瞳に灯したまま、答えた。

ソラ「それずっと言ってるけど、リクは無理してない?」

ソラは少し心配そうな表情をしていた。

リク「ど、どういう意味だよ!」

リクが目を白黒させてソラの方を向いた。

ソラ「ううん。ただ、そんな気がしただけ。」

ソラの目は物憂げだったが、まっすぐリクの目を見つめていた。

リク「気になるって言ったら、ソラの家に置いてきたっての、なんなんだ?!やっぱり爆弾かなんかなのか?」

リクがソラの表情をかき消そうとするかのように、質問を投げかけた。

今度はソラが残り火に視線を移して、答えた。

ソラ「爆弾とかではないんだ。だけど、わからない。私が小さいときに母さんが話してくれた記憶がうっすらあるだけなんだ。」

ソラはか細い糸を登る巨大なクモのような、不安定なものをみている表情をしていた。しかし、固く結ばれた口元には確かな意志が見て取れた。

リク「それじゃあ、あるかどうかさえ……」

リクの口調はどこか、遠慮がちだった。

ソラ「ううん。あるよ。私だってそんなこと忘れてたけど、家にいかないといけないことだけは、今ははっきりしてるの。ライオンさん達をみて、私はそれを思い出したんだ。なんでかはわからないけれど。」
ヤゲン「ライオンたちをみて?あいつらをみて闘志がわいてきたのか?そりゃあ、あいつらにしたら本望だろうが・・・」

焚火の始末に来たヤゲンが偶然耳に入ったソラの言葉に反応して、突然割って入ってきた。ソラとリクは、突然のことに心臓を後ろからつかまれたかと思うほど驚いたが、ヤゲンは構わず続けた。

ヤゲン「あいつらとは今日初めてあったんだ。あいつらは下の世界の人工物なんだ。あいつらが記憶の引き金ってのはあり得ない話だろう。」

ヤゲンは相手が島の子供たちだと思うと、なにも身構えず思ったことを話した。

ソラは答えた。

ソラ「私にもわからない。」

ソラは、正直なところを答えるのが精一杯だった。

リク「わかんねっていってんだから、仕方ねぇと思うぜ。」

リクは自分でも真意をつかみかねながら、ソラをかばった。


そのやり取りを洞窟の穿たれた天井から身を屈めて静かに聞いている者がいた。プラクシス(ライオンさん)だった。
プラクシスは、例によって全く表情を持っていなかった。しかし,プラクシスは静かにソラ達の会話を聞き,何かを考えているかのように静かにじっと暗闇を見つめていた。ソラが自分たちを記憶の依り代にしたと聞いたとき、暗闇に溶け込んだプラクシスの両の眼の奥にばちっと青い電気のようなものが走ったように思えた。しかしプラクシスは何事も発せず静かにソラたちの会話を聞き続けるようだった。

ヤゲン「さぁ、寝るぞ。これからは、いつだって、明日の明日は来ないかもしれないんだ。最後の休息かもしれない。せめて、ぐっすり寝ようぜ。」

そういうと、ヤゲンは荒々しく焚火の後始末を始めた。ヤゲンは、島の子供たちに遠慮せずものを言ったが、配慮は欠かさなかった。そんなヤゲンが発言に配慮をしめさなかったのは、もはや、配慮することが意味をなさないほど状況が深刻化しているせいだった。

ソラ「はーーい。よし、リク、寝よう。」
リク「そうだな。」

出発前夜の洞窟を照らす星々は静かに地平線に引き寄せられていった。


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