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少女の眼は洞窟の入り口をまっすぐ向いて、見開かれていた。口は対照的にきゅっと閉じられていた。

少女の視線の先にある洞窟の入り口には、金髪の青年が一人立っていた。そして、青年を中心に人だかりができていた。青年は長髪で瞳を閉じ、口元には微笑をたたえていた。少女が停滞した端の洞窟の停滞した空気を変える運命的な一陣の風を感じたのなら、この男がその風のはずだった。

身なりの良い民族衣装の50歳くらいの男が,満面の笑みで青年を出迎えた。他の者たちも,笑顔をたたえて50歳くらいの男と一緒に青年を出迎えた。

しかし、他の者たちの目の奥は鋭くとがっていた。

長髪の青年は,端の洞窟の難民たちに笑顔で言った。

「私の名前はディー。今回のことは同情申し上げる。私の義理の母もこちらの出身です。ともに無念を晴らしましょう。」

ぶっきらぼうにディーは洞窟の難民たちに語りかけた。

言葉とは裏腹に瞳は冷たく宙をみていた。


端の洞窟の者たちはみんな、ディーが来るのを指折り待っていた。冷風が吹きすさぶ祭壇で膝をつき、目を閉じてローワーランドからの救援を天に祈り続け、凍傷になった者もいた。

しかし、ディーの眼は、難民たちの誰の眼も見ようとしなかった。

ある者は俯いて地面をじっとながめた。ある者は唇をぐっと噛んだ。

あたりを静寂が包んだ。

しかし、一人の青年だけが人の群れから一歩踏み出し、ディーの前に立った。突き出した拳は胸の前で固く握られていた。

「同情だと!?ばかにしてんのか?ともに無念を晴らす?思ってもないことをしゃべるんじゃねぇ!」