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---ギャラリ(Ep_1)ー---

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天の大きな星が頭上に来ていた。空に浮かぶ小さなこの島では,それは、正午を指していた。

凍てついた風にさらされていた端の洞窟は、今、熱波に焼かれていた。

フォーチュンアイレットは、一枚の岩盤の塊であり、季節はないに等しかった。星の遠近や、風の強さで温度は大きく変動した。

クラリセ郡の住民はいつしかそれが普通の暮らしでないことを忘れていた。

島は確かに天に浮いていたが、ここには天国とは程遠い過酷な暮らしが存在していた。

島の暮らしの厳しさも知らずに天国と勘違いして来た侵略者たちは、島の人々からは馬鹿で迷惑な存在でしかなかった。そして、彼らのしでかしたことはあまりに罪深く、クラリセ郡を焼き尽くさんとするほどの憎悪の炎が、フォーチュンアイレットの島民の間で燃え盛っていた。

それでも、頭上の大きな星から振り下ろす青白い光は地面を容赦なく焼き、そして、出発の時刻(とき)は、近づいていた。

洞窟の入り口に、洞窟の民に見守られた、たったの10人にも満たない集団があった。

リク「いくぞっ!らああああっ!!」

一行の先頭に立ったリクの威勢の良い雄叫びがこだました。

ヤゲン「おおおっ!!」
ソラ「うんっ!」

先頭に立つリクのすぐ後ろについたヤゲンとソラが、リクの声に呼応した。
リクを先頭に、一行は、ついに、梟(ふくろう)の村に向けて、進軍を開始した。

先頭の三人から、大分間隔を開けて、ディーとギーンが並んで歩きだした。二人は談笑していたが、心からの笑顔には見えなかった。
そのさらに後方に突然現れた海岸側の男、ジオが続いた。
ジオはしきりに後ろの悪魔たち(ジオが確かにそう呼んだ者たち)を気にしていた。その様子は死神が後方からついてくると言わんばかりだった。

ジオの後ろ、一行の最後尾には、ガーディアンズが、後方から一行を見守るかのように、悠然と歩を進めていた。しかしプラクシスだけは姿を見せずどこか岩陰に身を潜めてついてきているようだった。
9つの影を従えたその一行の役割はたったひとつ。斥候部隊だった。
目と鼻の先の梟(ふくろう)の村の様子さえ、情報が入ってこない。その先にあるクラリセ郡の中心ライオンの街はもっと様子がわからなかった。
そこで、3体の中核的戦力を備えた小さな一行が、息を潜めて村に潜入し、村の状況を把握するしかなかった。


一行の先頭では、リクとソラとヤゲンが、のんきにおしゃべりをしていた。

ソラ「なんでかなぁ、今日の朝ごはん、私だけデザート少なかったんだぁ・・・」
ヤゲン「え?でも、おばちゃんが全部同じ数いれてくれただろ?」
ソラ「そうなんだけど・・・」
リク「日頃の行いが悪いからだろ!」
ソラ「そんなぁ・・・」
ヤゲン「そういえばリクはひとつ多く喰ってたな!」
リク「わ!ばか!なんでおれの食ってるものまで見てんだよ!!!」
ソラ「!ちょっと!どういうこと!!」
リク「いや、おばちゃんが入れ間違えたんだろ!」
ソラ「じゃあなんで慌ててるのよ!!!あんたがとったんでしょ!!」
リク「い、いや、違うって!いてて!まて!」

のんきなやり取りを続ける3人の後方でディーとギーンが話していた。

ギーン「ディー様、この件が終わった後、下の世界であなた様が付かれる職がどのようなものになるのか、楽しみでございますなぁ!ぐふふ。」
ディー「なにをおっしゃいます。クラリセ郡が立ち直るまでわたしはここに残っていいとさえ思っています。先のことなど・・・」

ディーの言葉を、ギーンはまるで聞いていなかった。

ギーン「まぁ、どのような要職に就かれるにしても、是非、私をお近くに。うひひっ」
ディー「・・・まぁ、それは、あなたの心がけ次第ですよ。持ちつ持たれつ、ご先祖様の善行を、子孫であるあなたたちも、踏襲してほしいところです。」
ギーン「へ?」

二人の様子を、ジオが睨みつけていた。

とにかく、運命を切り開くための旅路に一行は、最初の一歩を踏み出したのだった。


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